オゴクダの貝
潮岬にあるオゴクダ海岸で採れる貝を紹介します。
ヤガスリヒヨク
台風の後などに打ち上がっているものを採集します。
名前のとおり矢絣模様になっているものや、黒い斑点が薄くなって、解りにくい白い斑点になっている物もいます。
色のバラエティはかなりあって、集めると楽しい種類です。


Comptopallium schmeltzii Kobelt 1869
イタヤガイ科 ヤガスリヒヨク
串本町潮岬オゴクダ浜産 白色系


イタヤガイ科 ヤガスリヒヨク
串本町潮岬オゴクダ浜産 黄色系


イタヤガイ科 ヤガスリヒヨク
串本町潮岬オゴクダ浜産 オレンジ色系


イタヤガイ科 ヤガスリヒヨク
串本町潮岬オゴクダ浜産 紫色系


イタヤガイ科 ヤガスリヒヨク
串本町潮岬オゴクダ浜産 赤色系
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メノウイモ
昨日と同じく、紹介もれの貝です。
オゴクダでは少ない貝で、いままでにまだ2個体です。
ベニイモに似た点線列がありますが、ベニイモは肩部まではありませんが、メノウイモの点線は肩付近まであります。
その点線列の下に雲状斑があります。


Chelyconus monachus Linnaeus 1758
イモガイ科 メノウイモ
串本町潮岬オゴクダ浜産


イモガイ科 メノウイモ
串本町潮岬オゴクダ浜産 小さい個体の拡大

ベニイモ
日曜日に採集に行こうと思っていたのですが、あいにくの大雨で、行けませんでした。
オゴクダには、土曜日に何人かの方が来ていたようです。
次のイモガイを確認していたら、まだ紹介していない貝がありましたので、順番通りではないですが紹介します。
どちらかと言うと、潮岬よりは北の方に多くいる貝のようですが、オゴクダにも見つかります。
オゴクダではそう多くない貝で、数個体の採集です。
茶色の点線が、等間隔で横切ります。
二枚目の画像の貝は、殻皮のある生貝個体ですが、模様が解りにくいので、同定が難しいです。
わずかに見える点線が、決め手となりました。


Stephanoconus pauperculus Sowerby 1834
イモガイ科 ベニイモ
串本町潮岬オゴクダ浜産


イモガイ科 ベニイモ
串本町潮岬産 殻皮付き生貝
ベニイタダキイモ
形状はイボシマイモやニセイボシマイモによく似ています。
体層の色は、イボシマイモやニセイボシマイモが緑がかった色をしているのに対し、ベニイタダキイモはやや紫が入った薄茶色をしています。
何といっても最大の特徴は、名前のとおり胎殻が紅色をしていることです。


Virgiconus balteatus Sowerby? 1833
イモガイ科 ベニイタダキイモ
串本町潮岬オゴクダ浜産



ベニイタダキイモの胎殻
ニセイボシマイモ
イボシマイモに形状はよく似ています。
体層には、白帯は現れません。


Virgiconus sanguinolentus Quoy & Gaimard 1834
イモガイ科 ニセイボシマイモ
串本町潮岬オゴクダ浜産
イボシマイモ
この貝もオゴクダには多い貝です。
次に紹介するニセイボシマイモやベニタダキイモに形状はよく似ていますが、肩部に白い瘤列があって、体層中央に白線が見られます。


Virgiconus lividus Hwass 1792
イモガイ科 イボシマイモ
串本町潮岬オゴクダ浜産

シナイタヤ
かずら12さんのコメントにありました、シナイタヤについて書いてみます。
イタヤガイとシナイタヤは、違いがよく解らない貝ですね。
並べて書かれている図鑑は、原色日本貝類図鑑ですが、その記述を引用すると、『イタヤガイの左殻は幼部やや凹むが後平板状となる。肋数は8肋内外』とあります。
シナイタヤの方は、『左殻の凹みはハナイタヤよりも弱く、肋数は8〜11で肋間は広い』。
この記述で両種の違いを考えると、左殻の凹みが、ハナイタヤ、シナイタヤ、イタヤガイの順番に小さくなること。
図鑑の標本を見る限り、シナイタヤの右殻の色は変化に富み、殻頂に近くなるにつれて肋上に茶色い模様が現れること。
イタヤガイの方は、右殻の色は単一色で、白や薄紅色になること等が、見てとれます。
もうひとつ、左殻の凹みのせいか、シナイタヤの右殻殻頂部は、靭帯合わせ目の直線ラインを超える感じがします。
このことから同定した貝が以下の通りです。


Notovola albicans albicans Schroter 1802
イタヤガイ科 イタヤガイ
串本町上浦海岸打ち上げ


イタヤガイ科 イタヤガイ 右殻


イタヤガイ科 イタヤガイ 殻頂部



Notovola excavatus Anton 1839
イタヤガイ科 シナイタヤ
南部町堺漁港


イタヤガイ科 シナイタヤ 右殻


イタヤガイ科 シナイタヤ 殻頂部

この画像のシナイタヤの右殻の色は、図鑑にあるような濃い色はしていない。
でも、特徴になる殻頂部に近い肋上に現れる茶色い模様が出ています。



ナガシマイモ
オゴクダには、たくさん落ちているイモガイです。
状態の良いものも結構あって、たくさん持っていてもなぜか拾ってしまう貝です。


Virgiconus muriculatus Sowerby? 1933
イモガイ科 ナガシマイモ
串本町潮岬オゴクダ浜産
イボカバイモ(チノイモ)
最初この貝が採れた時には、恐らくイボカバイモの幼貝だとは気付かなかったのでしょう。
それほど大きくなったものとは違う特徴を持っています。
体層中央部から水管にかけて、粗い間隔で螺肋が出て、不規則な白斑が現れます。
大型になると、厚い茶褐色の殻皮を被り、中央にあやふやな白線が現れます。
オゴクダでは、小さな個体しか見つかりません。


Virgiconus chinoi Shikama 1970
イモガイ科 チノイモ
潮岬オゴクダ浜産



Virgiconus distans Hwass 1792
イモガイ科 イボカバイモ
沖縄県黒島中本リーフ産






タイワンツキヒガイ
タイワンハナイタヤと一緒に手に入れたタイワンツキヒガイも比較してみたいと思います。
『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』には、ツキヒガイの1型として、タイワンツキヒガイとナンヨウツキヒガイが載せられています。


Amusium japonicum japonicum Gmelin 1791
イタヤガイ科 ツキヒガイ
福岡県北九州市響灘


イタヤガイ科 ツキヒガイ 右殻



Amusium japonicum formosum Habe 1964
イタヤガイ科 タイワンツキヒガイ
台湾南部東港沖20〜40m


イタヤガイ科 タイワンツキヒガイ 右殻



Amusium japonicum balloti Bernardi 1861
イタヤガイ科 ナンヨウツキヒガイ
オーストラリア 南クイーンスランド ケッペル湾 10〜30m


イタヤガイ科 ナンヨウツキヒガイ 右殻

殻の形状は、表面から見る限りこの3タイプはすべて同じです。
違いは、右殻および左殻に現れる色や模様の違い。
唯一違うかもしれないのは、内面の肋数です。
ツキヒガイでは46、タイワンツキヒガイでは39、ナンヨウツキヒガイでは36でした。
靭帯に近い方に行くに従って、内面の肋もややあやふやになるので、必ずしもこの数が合ってるとはいえませんが、ここに載せた標本での数値です。
ここまでの特徴を、地理的変異とするか、別種あるいは亜種とするかは、もっと標本の検討が必要です。


ぷろふぃーる

kudamaki2014

Author:kudamaki2014
オゴクダをホームグランドに採集をしています。
オゴクダ貝類図鑑を目指していますので、ここに載っていない種類を採集された方は、ぜひ教えてください。



かうんた~



かれんだ~

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