オゴクダの貝
潮岬にあるオゴクダ海岸で採れる貝を紹介します。
カスリオトメ
この貝もオゴクダでは多い貝ですが、やや小さいので見つかりにくいですね。
細かな貝が集まっている所からは、普通に見つかります。
こげ茶色の体層の中央に細い白線があります。
細い縦肋上の白線は、白い色がやや色が濃くなります。
体層中央から縫合にかけては、不規則に白斑が現れます。


Pusia tusa Reeve 1845
ミノムシガイ科 カスリオトメ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 11.6㎜〜12.6㎜
スポンサーサイト
クロオトメ
オゴクダではいちばん多い貝だと思います。
擦れたものが大半ですが、台風の後などには生きた物も見つかります。
体層中央に細い白線があり、縦肋上で白線は丸い形となります。
水管までの間のもう1本薄茶色の細い白線があります。
生貝でも打ち上げの貝でも、茶色から黒い色のものまであります。


Pusia microzonias Lamarck 1811
ミノムシガイ科 クロオトメ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 13.2㎜〜20.3㎜



ミノムシガイ科 クロオトメ
串本町潮岬オゴクダ浜産 生貝個体 15.7㎜〜19.3㎜
ソメワケオトメ
オゴクダでは、クロオトメと並んで多い貝です。
体層中央から縫合にかけては、薄青白い色合いで、水管にかけては黒っぽい色をしています。
体層中央の色の境目には、白線があり、縦肋上の部分が白い色が濃くなります。
まれに染め分けていない個体もあります。
水管状部付近にも細い白線が現れます。
形はひし形に近い形をしています。
生貝個体は、薄い殻皮をかぶっています。


Pusia cavea Reeve 1844
ミノムシガイ科 ソメワケオトメ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 14.3㎜〜19.2㎜



ミノムシガイ科 ソメワケオトメ
串本町潮岬オゴクダ浜産 生貝個体 15.5㎜〜18.3㎜
ヨセナミアシガイ
11月24日の採集で、見つけた貝です。
それまでは、半片の割れた物しか持っていなかったので、嬉しい採集となりました。
和歌山県産の貝を基に最近新称発表された貝なので、どうしても欲しかった貝です。
オゴクダのような、外洋に面した所にいる貝のようです。
シオサザナミガイ科特有の、殻頂から前方に8本ほど太い放射肋があります。
その放射肋の出始めから、縦に低い肋が放射状に規則正しく出ます。
黄色い個体から、赤っぽい個体まで色の変異があります。


Grammatomya pennata Deshayes 1855
シオサザナミガイ科 ヨセナミアシガイ
串本町潮岬オゴクダ浜産 左殻 12.2㎜



シオサザナミガイ科 ヨセナミアシガイ
串本町潮岬オゴクダ浜産 右殻 

クチベニオトメ
太短い体型からか拾うと嬉しい貝ですが、打ち上げの個体は擦れて良い状態のものはほとんどありません。
オゴクダでは普通に採れる貝です。
体層中央から縫合にかけては白っぽく、肩部には棘列があります。
体層中央から水管にかけては、赤茶色の彩色で、細い螺肋上縦肋上のみ白くなります。
打ち上げの個体は、この棘列は通常は磨滅して、角がなくなって瘤状になっています。
生貝の個体でも、赤茶色の部分は、赤茶色から黒っぽくなるものまでいるようです。


Pusia patriarchalis Gmelin 1791
ミノムシガイ科 クチベニオトメ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 14.3㎜〜16.3㎜



ミノムシガイ科 クチベニオトメ
串本町潮岬産 生貝個体 24.5㎜



ミノムシガイ科 クチベニオトメ
白浜町椿北見草産 生貝個体 13.9㎜〜18.5㎜
ジュズダマダカラ
三連休の土曜日に採集した、スーパーFDのジュズダマダカラです。
表面の貝殻をどけた下に埋もれていました。
恐らく打ち上がった貝の上にもう少し貝が被ったものと思います。
日に照らされてなかったのが、こんな状態の良いまま採集できたのでしょうね。
何時までこの濃い色が残るか解りませんが、しばらくは生貝も含めて一番綺麗な標本です。


Paulonaria beckii Gaskoin 1836
タカラガイ科 ジュズダマダカラ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 9.7㎜



タカラガイ科 ジュズダマダカラ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 腹面
ハナオトメ
この貝を採集したときに、帰って図鑑を調べると、Pusia aureolata Reeve 1844に当てはまると同定しました。
それで、この学名に当たるハナオトメと言う和名を付けていました。
ところが、日本近海産貝類図鑑が出てその貝には、Pusia pardalis Kuster 1840ホソミヨリオトメフデと言う和名が付けられていることに気付きました。
日本近海産貝類図鑑には、 aureolata はPusia unifasciale Lamarck 1811ハナオトメフデのシノニムとして載っています。
後にこの日本近海産貝類図鑑の正誤表が出てきたときには、この図鑑に載っているハナオトメフデはカバツジツクシと訂正されています。
少しややこしくなっていますが、ホソミヨリオトメフデと言う和名の出所も、この図鑑では(新称)となっていませんので、どこかで付けられているのだと思い探してみると、鳥羽水族館のギャラリーにありました。
断定はできませんが、この名前が採用されたのかもしれませんね。
そう考えると、納得できそうな感じですので、今はこの貝をPusia aureolata Reeve 1844ハナオトメとしています。
明るい茶色の色合いで、新鮮なものは黒っぽくなります。
規則正しく縦肋が出て、体層に白帯が現れます。
縦肋上の白帯は、肋間より濃い色となります。
それで、途切れたように見えています。
縫合付近や体層下部にも細い白帯が現れます。オゴクダでは少ない貝で、たまに見つかる程度です。ハナオトメ
Pusia aureolata Reeve 1844
ミノムシガイ科 ハナオトメ
串本町潮岬オゴクダ浜産 14.0㎜
ハナワオトメ
串本周辺での採集例は少ない貝だと思います。
オゴクダ産は、唯一幼貝を採ったのみです。
他には、潮岬と高富でそれぞれ1個体採集しただけです。
全体が黒く、体層中央に細い白線があります。
その白線上に白線の二倍程度の白斑が、縦肋上に現れます。


Pusia leucodesma Reeve 1845
ミノムシガイ科 ハナワオトメ
串本町潮岬オゴクダ浜産 8.1㎜



ミノムシガイ科 ハナワオトメ
串本町高富東雨産 13.9㎜



ミノムシガイ科 ハナワオトメ
串本町潮岬オゴクダ浜産 2012.11.24採集 11.6㎜
2012.11.24オゴクダ採集
三連休のうちには、誰かが来ているだろうなと思いながら、中日の土曜日の採集です。
潮は9時前干潮ですが、あまり引かないので、8時に浜に下りました。
見渡したところ、浜にはだれもいません。
久々の一番乗り貸し切りか…と思って波打ち際を見ると、誰かの足跡が見えます。(T_T)
貝溜まりはかき回されてなさそうなので、BCの方のようです。
この三連休で、手つかずの浜の採集は奇跡ですね。
降りたところから採集開始、一番先に目に付いたのがシオサザナミガイ科の二枚貝。
大きさから判断すると、もしやあの貝…拾って見るとまぎれもなくヨセナミアシガイ、今まで欲しくてたまらなかった貝で、半片の欠けたものが1枚あるだけでした。
綺麗なペアの個体が今回の最大の収穫となりました。

約2時間半の成果がいつもの通りこれだけ。



今日のウミウサギは、

ムギツブダカラ、セロガタケボリ2個、テンロクケボリ(バライロケボリ型)、ホソテンロクケボリと相変わらず数は拾えます。


クダマキガイ科も小さいながら個体数は多い。

ホラナリコウシツブやカスリフデシャジク、サシコツブ、ルビーフタナシシャジクなど。



二枚貝は、嬉しいヨセナミアシガイとホソスジヒメツキガイ。


そして、タカラガイ組は

何といっても、スーパーFDのジュズダマダカラ、7.4?のカモンダカラ(これは後でちっちゃいものクラブにエントリー、2位狙い)、色合いが素晴らしいナシジダカラ、13.7?と大きくてきれいなツマムラサキメダカラ、ここでは少ないヒナメダカラなど。


その他の貝では、

ここの所三連続採集のイトカケボラ、しかも今日は2個、ハナワオトメ、タマシロネズミ、小さいけどルリガンゼキ、綺麗なキンスジコツノマタ、ニヨリムカシタモト2個、フリージアガイ、オハグロオキニシcf、サザレイボボラ2個、モリサキヨウラクなど。

一度の採集でこれだけの成果は久しぶりです。
今のオゴクダは、あまり波の影響を受けていないので、大型の貝は期待できませんが、小さな貝は面白いものが採れます。
ヨセナミアシガイとスーパーFDジュズダマダカラは、後ほど別に紹介します。
アラレオトメ
オゴクダでは、そう多くない貝で、1回に1個採れればいい方です。
小さなものから大きなものまで採集しています。
螺肋は、瘤状になり、瘤の上は白色です。
縫合下部の肋上は、濃い色で彩色され、続いて白色彩色と交互になります。


Pusia cancellarioides Anton 1839
ミノムシガイ科 アラレオトメ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 7.5㎜〜15.6㎜


ミノムシガイ科 アラレオトメ
白浜町椿北見草産 生貝個体 15.8㎜〜16.8㎜




ぷろふぃーる

kudamaki2014

Author:kudamaki2014
オゴクダをホームグランドに採集をしています。
オゴクダ貝類図鑑を目指していますので、ここに載っていない種類を採集された方は、ぜひ教えてください。



かうんた~



かれんだ~

10 | 2012/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -



最新記事



最新こめんと



かてごり



りんく

このブログをリンクに追加する



月別アーカイブ



RSSリンクの表示



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QR



最新トラックバック



検索フォーム