オゴクダの貝
潮岬にあるオゴクダ海岸で採れる貝を紹介します。
クロミオキニシの比較
オキニシ科の紹介をする中で、個体数は少ないながらもオゴクダで採集したクロミオキニシを確認したところ、フィリピン方面で3タイプに分けられているクロミオキニシの内、2タイプが採集されているようなので、ここでその3タイプについて先に紹介しておきます。
紹介する個体はいずれもフィリピン産で、タイプとして分ける特徴を少し超えているようには思っていますが、果たして種とするべきかは疑問を持っています。
まず元になるクロミオキニシですが、全体に焦げ茶色の彩色が出て、殻口の部分は濃い茶色をしています。
体層部分に現れる瘤列は、大きく、縦張肋間では、大きな2個の先の丸い瘤となります。


Bursa lamarckii Deshayes 1853
オキニシ科 クロミオキニシ
フィリピン ボホール島 水深20m 53.8?

次に全体が黄色をしていて、殻口部分のみ焦げ茶色をしたタイプ。
内外唇の刻みは、黄色の刻みが焦げ茶色に地にはっきりと出ます。
体層の瘤れるは同じく2個ですが、そう大きくなく、少し尖る感じがします。
肩部の水管は、長く出るようです。


Bursa angioyorum Parth 1990
オキニシ科 (どこかにアンギオオキニシと言う名があったように思います)
フィリピン ボホール パングラオ島 水深50m 51.8?

angioyorumを小型にして、少し茶色の模様を付けたような貝です。
内唇の刻みは、前種に比べ多く感じます。
瘤列はやや尖った印象を受けます。


Bursa muehlhaeusseri Parth 1990
オキニシ科 和名なし
フィリピン セブ島 34.1?

あまり個体数を見ることのない貝なので、もしかしたら中間に位置するようなものもあるのかもしれません。

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Bursa lucaensis
この貝もオハグロオキニシを採集していくと、たまに見つかります。
殻口の刻みが特徴的で、内唇部分が線状に刻まれます。
殻表面の瘤列も小さく、180°ごとに現れる縦張肋も丸い形をしています。


Bursa lucaensis Parth 1991
オキニシ科 和名なし(ルカオキニシと言う和名を聞いたことがあります)
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 16.6?〜21.8?


Bursa lucaensis Parth 1991
オキニシ科 和名なし
フィリピン ボホール産 生貝個体 21.7?

Lampadopsis sp
昨日のオハグロオキニシを採集していくと、ごくたまに見つかる貝です。
まだ死殻も含めて6個体の採集です。
6個体全て大きさが一定していて、最大でも17.3?と、オハグロオキニシと比べてかなり小さいです。
一番の特徴は、殻口内の刻みが、白く小さいことです。
画像でも解るように、規則的に刻まれます。
海外サイトでのrhodostomaの標本は、この貝を載せている所も多く、同種とみなされているようです。
実際に、こちらがrhodostomaなのかもしれませんが、原記載を見るまでは確定できませんので、今の所こっちをspとします。


Lampadopsis sp
オキニシ科 不明種
串本町潮岬オゴクダ浜産 台風後採集生貝個体 16.9?〜17.3?


オキニシ科 不明種
ミクロネシア ポンペイ産 生貝個体 20.0? 
オハグロオキニシ
昨日のイワカワウネボラと並んで、オゴクダでは普通に見つかります。
生きた個体は、台風後の岩場に見つかることも多いです。
新鮮な個体は、画像のように殻口内が赤い色をしていて、見つけやすいです。
この貝をたくさん採集していくと、殻口内の刻み目の違いで、3種類に分かれることが解ります。
オハグロオキニシは、殻口内の刻みが目立たない色で、同色をしています。


Lampadopsis rhodostoma Sowerby 1832
オキニシ科 オハグロオキニシ
串本町潮岬産 生貝個体 31.7?〜33.8?
イワカワウネボラ
今日からオキニシ科を紹介します。
比較的大型の種類なので、見つけるのは容易ですが、全体には個体数はそう多くありません。
その中でも、イワカワウネボラは、よく見かける種類です。
間隔をおいて螺肋が出ますが、肩部に近い所の螺肋は大きくなります。
瘤状から棘状になる個体もいます。
ほとんどの個体は、クリーム色をしていますが、中には濃い茶色になる個体もあって、そう言った個体には異名も付いているようです。
日本及び周辺地域産軟体動物総目録には、イワカワウネボラの表現型にホソウネボラ、別種としてハイイロウネボラが載せられていますが、大山写真集に掲載されているこれらの種は、イワカワウネボラと違う種類のようには見えません。


Colubrellina granularis Roding 1798
オキニシ科 イワカワウネボラ
串本町潮岬産 生貝個体 56.5?

螺肋が小さい瘤状となって、全体がやや茶色となる型、この型の個体は、ほとんど同じ色をしています。

オキニシ科 イワカワウネボラ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ&生貝個体 39.8?〜41.6?

ヒモカケシリキレボラ
『三種の神器』で紹介した貝の一つです。
あまり個体数は多くなく、今まで通算20数個体の採集です。
画像の貝は、その中でも一番大きな個体で、これだけの大きさの貝はあまりありません。
殻表全面に螺肋が出ます。
縫合部分では、鋸歯状になっています。
打ち上げの個体は、ほとんど向かって右側の個体のように薄い色をしていますが、稀に左の個体のように濃い色をしたものがあります。
生きた物はこのような濃い色をしているのかもしれません。


Nivitriton antiquata Hinds 1844
セコバイ科 ヒモカケシリキレボラ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 18.8?〜21.7?

セコバイ科は、4種類です。
オボロセコバイの擦れた物や小さな個体をよく確認すると、まだ違う種類があるかもしれません。
Colubraria sp
まだ画像の2個体の採集です。
オゴクダでよく採れるオボロセコバイに似た感じですが、幼層の部分が粗い布目状となることで、区別しています。
殻自体は細い印象を受けますが、2個体とも成長過程での原因がありそうに感じています。
体層部分でも、そう粗くはありませんが、布目状は残っています。
まだ名前の特定できていない貝です。


Colubraria sp
セコバイ科 不明種(腹面)
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 23.9?〜37.0?


セコバイ科 不明種(背面)
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 23.9?〜37.0?


セコバイ科 不明種(幼層部拡大)
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 23.9?〜37.0?

ミガキセコバイ
他の地域では少ない貝ですが、オゴクダでは行けば1個は見つかる貝です。
形が細長いので、見つけやすいのかもしれませんが、割れていない限り持ち帰ります。
幼層の頃は、布目状をしていますが、そこからはごく低く目立たない程度の螺肋のみとなります。
殻表は、光沢があって、『ミガキ』と言う名前はここから来たものと思われます。
個体数の割りに生貝は少なくて、台風後に1個見つけたきりです。
少し深い所にいるのかもしれません。
下の画像の2個体は、大きな個体で、雰囲気が違うように思っていましたが、模様が濃い事、大きいこと以外はミガキセコバイの特徴と違いが無いため、大きくなった個体だと考えています。


Colubraria nitidula Sowerby 1833
セコバイ科 ミガキセコバイ(腹面)
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 34.1?〜35.4?


セコバイ科 ミガキセコバイ(背面)
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 34.1?〜35.4?


セコバイ科 ミガキセコバイ(腹面)
串本町潮岬オゴクダ浜産 台風後採集生貝個体 30.3?


セコバイ科 ミガキセコバイ(腹面)
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 44.3?〜50.8?


セコバイ科 ミガキセコバイ(背面)
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 44.3?〜50.8?

スジボリヒメムシロ
オゴクダの貝砂からは、よく見つかる貝です。
あまり大きくならない貝で、他の貝とは区別できます。
殻はよく膨れ、縦肋と螺肋も強く出ます。
クリーム色の個体が多いですが、縦肋間に点線列が出る個体もあります。
今の所上記の学名以外に当てはまるものがないので、この名前に同定しています。


Nassarius silvardi Kool & Dekker 2006
オリイレヨフバイ科 スジボリヒメムシロ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 5.1㎜〜6.9㎜


Nassarius silvardi Kool & Dekker 2006
オリイレヨフバイ科 スジボリヒメムシロ(拡大)
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 5.1㎜〜6.9㎜

今日でオリイレヨフバイ科が終わります。
19種類となりました。
Reticunassa sp
他の海岸などで採れるナミヒメムシロによく似ているのですが、より太く縦肋が顕著に出ることで、別種ではないかと思い、確定できない貝です。
かなり模様には変化があって、画像の個体以外にも違った模様の物があります。
縦肋は密に出て、細い螺肋は縦肋上で、小さな瘤を作ります。


Reticunassa sp
オリイレヨフバイ科 不明種
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 8.9?〜11.8?


オリイレヨフバイ科 不明種
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 8.9?〜11.8?


ぷろふぃーる

kudamaki2014

Author:kudamaki2014
オゴクダをホームグランドに採集をしています。
オゴクダ貝類図鑑を目指していますので、ここに載っていない種類を採集された方は、ぜひ教えてください。



かうんた~



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