オゴクダの貝
潮岬にあるオゴクダ海岸で採れる貝を紹介します。
Gyrineum sp
オゴクダでの個体数はかなり少ない貝で、まだ画像の3個です。
浅いイセエビの刺網で得られているようで、打ち上げにはやや深いくらいの所にいるのかもしれません。
イササボラ等に比べ大型になり、殻はほとんど白色から薄紫色をしていて、殻口部分がやや濃い紫色になります。
フィリピン図鑑では、イササボラとウネイササボラ、そしてこの貝が全て同じとされています。
ただ、水深が40m〜230mとかなり深い所にいるとされています。
実際そんな深い所から採れているんでしょうか?


Gyrineum sp
フジツガイ科 不明種
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 13.9㎜〜19.1㎜


Gyrineum sp
フジツガイ科 不明種
南部町堺漁港産 生貝個体 20.3㎜
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ウネイササボラ
日本及び周辺地域産軟体動物総目録では、イササボラの異名になっています。
実際は中間になるような個体もあって、連続すると思っていますが、特徴の出る個体はほとんど同じ色をしていることで、まだ少しは疑問に思っています。
ここではその疑問に沿って、別に紹介する事にします。
ウネイササボラと言う貝の特徴としては、イササボラが縦肋と螺肋の網目状彫刻が均等になることに対し、ウネイササボラでは縦肋が太くなります。
極端に太くなる個体もあって、その場合網目状にはなりません。
色もイササボラは変化に富んだ色合いをしていますが、ウネイササボラでは殻口周辺に薄紫色の彩色があるくらいで、他は白っぽい貝が多いです。
オゴクダでの採集は、イササボラを拾っていくと、10個程度に1個の割合で混ざるくらいです。


Gyrineum cuspidariaeformis Kira 1956
フジツガイ科 ウネイササボラ
串本町潮岬オゴクダ浜産 生貝&打ち上げ個体 11.0㎜〜11.9㎜


フジツガイ科 ウネイササボラ
串本町潮岬産 生貝個体 11.3㎜
2013.12.29オゴクダ採集
今年最後のオゴクダ採集となります。
先週は猛烈な海からの風で、あまり採集出来ずに帰りましたので、今回はリベンジです。
最近はぐっと寒くなって、朝の早いうちの採集はつらくなっています。
でも、今年は正月休みが9連休と言うことで、今日ぐらいに行っておかないと貝が残らなくなりそうです。
干潮の時間を見ながら、朝7時30分ぐらいに浜に下りました。



波がありますが、風はほとんどなく採集には影響ありません。
先客が二名、もう至る所かき回した後ばかりです。


近くにいた方に挨拶をして採集開始です。
すぐに見つかったのは、

ウスベニサンゴヤドリの綺麗な個体です。
まだオレンジ色が十分残った良い標本です。

名物のジュズダマダカラも見つかりました。


その近くには、

少ないイトカケボラです。
手前の貝にピントが合っていません。(-_-;)
今日は珍しく2個見つかりました。

採集するにつれて、寒さがこたえてきます。
小さな貝を摘むのが、厳しくなって、後で洗った時に入っていない貝が出てきました。
恐らく入れる時に落としたのかもしれません。
約2時間半で、寒さに耐えきれなくなって終了です。

今日の収穫、大きい貝


小さい貝


今日の二枚貝組

シロインコ、ウミアサ、濃い模様のヒメイナミガイ。

今日良かった物

ジュズダマダカラ、ウスベニサンゴヤドリ、チビサンゴヤドリ、イトカケボラ2個、フリジアガイ2個、ニヨリムカシタモト、ムラサキムギガイ、面白い模様のユメマツムシ、オオアシヤガイ、ハナヤカフタナシシャジク、マルアラレタマキビ、Gyriscus sp。
寒さがなければもう少し粘れたのですが、小さい貝は面白くなっています。
ムラサキムギガイも4個目が採れました。
Gyriscus spは、以前たまに見つかっていたのですが、最近は見なかった貝です。
ハヤシグルマに近い殻がエビスガイのように高くなる貝です。
ハヤシグルマ以外に、まだ未記載種が3種類程いると思っています。

後からもう一人常連の方が降りてきて、今日の午前中は4名の出勤でした。
イササボラ
この貝は、オゴクダでは普通に見つかる貝で、色合いが綺麗なので持ち帰ります。
ベニアラレボラに比べ、顆粒は小さくなり、色合いも白から紫までいろんな色が混ざります。


Gyrineum pussilum Broderip 1833
フジツガイ科 イササボラ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 10.0㎜〜13.6㎜


フジツガイ科 イササボラ
串本町潮岬オゴクダ浜産 生貝個体 15.4㎜
ベニアラレボラ
今日からフジツガイ科に入ります。
この仲間は、岩礁性の貝が多く、オゴクダでも種類が豊富です。
最初はベニアラレボラです。
沖縄の海岸での採集記事でも、たまに見つけられている貝ですが、オゴクダではかなり少なく、破片も入れて今まで10個程度です。
画像に写っているのはその中でも特に良い個体で、これ以外は標本にはならないものばかりです。
全体に螺肋と縦肋が交差して、交差した所は顆粒状となります。
全体が紅色をしていますが、顆粒部分は薄いピンク色となります。
180°毎に現れる縦張肋は、黄色をしています。


Gyrineum roseum Reeve 1844
フジツガイ科 ベニアラレボラ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 9.4㎜〜16.2㎜
アラレナガニシ
この貝が採れた時には、『え!』と思いました。
串本周辺でも、水深100mぐらいの所でしか採れていなくて、まさか打ち上げで採れるとは思ってなかった貝です。
当然、誰かが捨てたか、偶然が重なってヤドカリによって運ばれたかしか思いつきません。
でも、間違いなくオゴクダ浜で拾ったので、記録として紹介しておきます。
太い螺肋の間には、細い螺肋があります。
縦肋上も螺肋は途切れることなく続きます。
薄い茶色に少し濃い茶色の帯が出る個体もあります。


Granulifusus niponicus E.A.Smith 1879
イトマキボラ科 アラレナガニシ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 22.6?

今日でイトマキボラ科が終わります。
16種類となりました。
チトセボラ
オゴクダではたまに見かける貝ですが、擦れて摩耗したものばかりです。
ナガニシ型の形をしていますが、殻部の螺肋は大きく、やや棘だっています。
縦肋上のみ焦げ茶色となりますが、螺肋は市松模様に見えます。
貝砂の中から選別した物を長い間不明種としていましたが、改めて見直したらこの貝の幼貝と解りました。


Fusinus nicobaricus Roding 1798
イトマキボラ科 チトセボラ
和歌山県串本町津荷漁港産 生貝個体 91.6?


イトマキボラ科 チトセボラ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 12.2?
スジグロニシキニナ
オゴクダではよく見つかる貝ですが、この貝も良い物は少ないです。
台風後には生きた物も見つかりますが、付着物の多い貝です。
薄い茶色に均等に焦茶色の螺肋が出ます。
縦肋も出ますが、はっきりとした境がない肋となります。


Latirulus turritus Gmelin 1791
イトマキボラ科 スジグロニシキニナ
串本町潮岬オゴクダ浜産 生貝個体 33.2?〜37.4?
コゲチャニシキニナ
この貝の図が載っているのが、『原色世界貝類図鑑熱帯太平洋編』しかなく、和歌山で採れると言う記事を『いそこじき』で読んでいました。
他の方の標本目録で、オゴクダ産の貝が載っていましたので、採れると言うことで紹介します。
ナガサキニシキニナによく似ていて、分けにくい貝ですが、画像のように縦肋とそれ以外の所の濃淡がハッキリしている、殻が細く水管が長い等の特徴があります。
私に思っている標本は、いずれも水深50m〜60mと深く、あまり浅い所にはいない貝なのかもしれません。
ナガサキニシキニナと少し色合いも違うオゴクダ産の小さな貝を持っているので、併せて紹介します。


Latirulus melvilli Schepman 1911
イトマキボラ科 コゲチャニシキニナ
和歌山県御坊市下楠井産水深50m〜60m 生貝個体 35.2?〜37.8?


イトマキボラ科 コゲチャニシキニナ?
串本町潮岬オゴクダ浜産 生貝個体 21.4?
ナガサキニシキニナ
オゴクダではごく普通に見つかる貝で、大潮の干潮時には生きた物も見つかります。
大半が表面に付着物を付けていて、白く覆われるものが多いです。
縦肋は焦げ茶色となり、その間は薄い茶色をしています。
螺肋は縦肋で途切れることなく全体に現れます。


Latirulus nagasakiensis E.A.Smith 1880
イトマキボラ科 ナガサキニシキニナ
串本町潮岬オゴクダ浜産 生貝個体 27.5?〜28.3?


ぷろふぃーる

kudamaki2014

Author:kudamaki2014
オゴクダをホームグランドに採集をしています。
オゴクダ貝類図鑑を目指していますので、ここに載っていない種類を採集された方は、ぜひ教えてください。



かうんた~



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