オゴクダの貝
潮岬にあるオゴクダ海岸で採れる貝を紹介します。
コホラダマシ
何処にでもいそうな貝ですが、案外個体数は少ない貝です。
オゴクダでも数個体見つけているだけだと思います。
手元の標本を見ると、生貝は1個しかありませんでした。
名前の通り小さな貝で、縦肋上のみ螺肋間が彩色されます。

コホラダマシ
Pollia subrubiginosa Smith 1879
エゾバイ科 コホラダマシ
串本町潮岬産 生貝個体 11.7㎜
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シワホラダマシ
昨日のスジグロホラダマシと同じく、オゴクダではそう多くなく、潮岬の他の場所ではよく見つかる貝です。
生きている時は、薄赤いカイウミヒドラに全体が覆われていて、貝殻は見えません。
スジグロホラダマシよりも小さく、殻質も薄めです。
縦肋は縫合から体層中央付近まで出ますが、水管方向には消えていくようです。
螺肋も同じく黒く細い線となりますが、縦肋上では少し盛り上がった感じになります。

シワホラダマシ
Pollia mollis Gould 1860
エゾバイ科 シワホラダマシ
串本町潮岬産 生貝個体 19.8㎜
スジグロホラダマシ
オゴクダではたまに見つかる貝ですが、潮岬の他の場所では夜間の大潮等では大きな岩の奥などで見つかる貝です。
生きている時は、表面にビロード状の殻皮を被り、殻口周辺の黄色い縁取りが綺麗です。
縦肋はほとんど見られませんが、規則正しく黒い螺線が等間隔で出ます。
見つけるとほとんど持って帰る貝です。


スジグロホラダマシ
Pollia undosa Linnaeus 1758
エゾバイ科 スジグロホラダマシ
串本町潮岬産 生貝個体 35.0㎜
ホソカゴメベッコウバイ
この貝はかなり少ない貝で、オゴクダを含めた潮岬周辺でも合計10個未満です。
日本及び周辺地域産軟体動物総目録では、カゴメホラダマシの異名として載せられている貝ですが、画像のように全く違う形状をしています。
縦肋はほとんど目立たないのですが、螺肋は綺麗に出ます。
螺肋の細い肋間は濃い茶色となりますが、螺肋自体は白から薄茶色に不規則に変化します。

ホソカゴメベッコウバイ
Prodotia gracilis Reeve in da Costa 1846
エゾバイ科 ホソカゴメベッコウバイ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 14.3㎜~14.7㎜
カゴメホラダマシ
この貝は、オゴクダでは普通に見つかる貝で、珍しくはありません。
日本及び周辺地域産軟体動物総目録では、カゴメホラダマシの名前で、異名にカゴメベッコウバイ、ホソカゴメベッコウバイが載せられていますが、ホソカゴメベッコウバイは違う貝に付けられた名前であるとリキシマンさんの教えてもらったので、それは明日にでも紹介します。
カゴメベッコウバイの和名がつけられている貝を知らないので、同種かどうかは解りません。
ただ、拾っていくうちに2タイプに分けられることや、以前から沖縄方面で採集でき、ホソカゴメベッコウバイとして言われている貝も、PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VolumeⅡでは同種のように掲載されています。
ここではオゴクダで採れる2タイプを紹介する事にします。
あまり大きくならない貝で、茶褐色に地に、白斑が不規則に出ます。
低い縦肋上に細い螺肋が交わり小さな瘤状となります。

カゴメホラダマシ近似
Prodotia iostoma Gray in Griffith & Oidgeon 1834
エゾバイ科 カゴメホラダマシ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 13.4㎜~16.1㎜

上記の貝とは少し色が違い、全体と殻口が薄紫色となります。
縦肋がはっきりと出て、螺肋もやや強めです。
上の貝よりも大きくなります。
カゴメホラダマシ
PHILIPPINE MARINE MOLLUSKS VolumeⅡでは
Prodotia billeheusti Petit de la Saussaye 1853となっていますが、日本及び周辺地域産軟体動物総目録では異名扱いです。
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 20.7㎜~23.9㎜

ミカンノシガイ
この和名の貝も聞きなれない名前です。
昨日のイロガワリノシガイと一緒に記載された種類で、産地としてオゴクダの名前があります。
イロガワリノシガイとよく似ていますが、小さい事、括れがきつい事で区別できます。
個体数はそう多くなく、イロガワリノシガイ10個に1個程度の少なさです。

ミカンノシガイ
Engina mandarinoides Fraussen & Chino 2011
エゾバイ科 ミカンノシガイ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 6.3㎜~7.3㎜

イロガワリノシガイとミカンノシガイの違いが解りにくそうなので、比較画像を載せました。
上段がイロガワリノシガイ、下段がミカンノシガイです。
大きさも違いますが、よく見ると殻口部分の括れ方や、殻口の形も違います。
イロガワリ、ミカン比較

イロガワリノシガイ
以前から採集していた貝ですが、名前は解りませんでした。
最近、新種記載されたばかりで、和名もイロガワリノシガイとされています。
名前の『イロガワリ』と言うのは、変化に富んだ色をしていると言う事なのか、色も模様も個体によって変化があります。
螺肋上は白い線となる物から、点線となる物、地の色と同色の場合など、色々です。
小さな貝ですが、たまに見かけますし、貝砂からも出てきます。

イロガワリノシガイ(拡大)
Engina cronuchorda Fraussen & Chino 2011
エゾバイ科 イロガワリノシガイ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 8.8㎜~9.2㎜
ノシガイ
オゴクダではそんなに見かけませんが、潮岬の他の場所では生きた物をよく見かけます。
白い(殻皮を被っていれば黄色い)帯と黒い帯に染め分けられます。
縦肋は低くあまり目立ちませんが、少し瘤状になります。

IMG_3260.jpg
Pusiostoma mendricaria Linnaeus 1758
エゾバイ科 ノシガイ
串本町潮岬オゴクダ浜産 生貝個体 14.3㎜
2014.2.16橋杭海水浴場採集
橋杭海水浴場は、小さい頃から打ち上げ採集をよくしていた所で、水質の悪化と共にベニガイやサクラガイの打ち上げがなくなって、養浜事業によりどこかの砂が入れられてからは、あまり採集に行く機会のない所でした。
かつては、ハマグリが生息していて、大きな物もよく採れたことがありました。
最近他の方の報告を見て、以前の貝が少し戻ってきているような感じでしたので、荒れた日の数日後に採集に行ってきました。

IMG_3227.jpg

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海岸線には、筋状の打ち上げがいくつか見られますが、最近波で打ち上げられた一番上の所を見ていきます。
すぐに見つかったのは、
IMG_3229.jpg
マダラチゴトリです。
昔はたくさん見たことがありましたが、久しぶりの再会です。
この後、たくさん見つかりました。

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クレハガイも見つかりました。

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ヒメシラトリもたくさん打ち上げられています。

このあと約1時間ほど夢中で採集しました。
ほとんどの貝が身が入ったままで、少し乾燥した状態です。
数十年ぶりに見つけた貝もありました。
成果を紹介します。

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ヒメシラトリ

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ヒメシラトリの白色タイプ

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チヨノハナガイ

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オキナガイ

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チヂミガイ

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サザナミガイ

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チゴトリガイ

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ベニバトタマエ

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ホトトギスガイ

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ノジホトトギス

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キヌタレガイ

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ハツザクラ

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マンゲツシオガマかなと思っています。

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エマイボタン

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マダラチゴトリ、たくさん採れたのでいろんな色を並べてみました。

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クレハガイ

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ウキヅツガイ

二枚貝は以前採れていた物が多かったです。
マダラチゴトリは、大きな個体が多く、ヒメシラトリと共にたくさんいました。
レンガヅミノシガイ
フィリピンの雑貝にはたくさん出てくる貝ですが、和歌山では少なく、オゴクダの打ち上げではまだ6個です。
大きさはフィリピン産の物と変わりなく、模様も同じ感じです。
細く括れた形に、縦肋良くが規則正しく出て、その縦肋は名前のようにレンガを積んだように褐色に染め分けられます。

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Engina mactanensis Cernohorsky 1985
エゾバイ科 レンガヅミノシガイ
串本町潮岬オゴクダ浜産 打ち上げ個体 9.8㎜~10.4㎜


ぷろふぃーる

kudamaki2014

Author:kudamaki2014
オゴクダをホームグランドに採集をしています。
オゴクダ貝類図鑑を目指していますので、ここに載っていない種類を採集された方は、ぜひ教えてください。



かうんた~



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